次に起きた時にはもう時計の針は17時を回っていた
どうやらカナウ君が勉強しているのを見ながらまた眠ってしまったようだ
最近勉強ばかりであまり寝ていなかったせいだろう
学校に来るために家を出たのが3時半で確かカナウ君と話をしていたのは4時を過ぎたばかりの頃
まだ活動をしている部活があるみたい
私しかいない寂しい教室に声が届いてくる
さっきの…あの言葉の意味は一体なんだったのだろう
肩にはまだカナウ君のジャケットがあって肩に少し重みを感じた
なんとなくするカナウ君の匂いに少しだけ心臓が大きく脈打つ
カナウ君に包まれているようなそんな錯覚を覚える
未だに頬に残るカナウ君の手の感触がまだ抜けきれない
自分の頬に手をあてさっきのことを思い出すと顔が火照ったように熱くなった
きっとあんなことはこれから先起こることはないだろう
なにか夢だったようにまで感じる
でも、やっぱり鮮明に覚えているから夢ではないのかもしれない
体を完全に起こして私は固まった体をほぐすように背伸びをした
そのとき落ちそうになったカナウ君のジャケットを反射的に掴んだらなにかが落ちたのだ
白い紙が教室の床に落ちていた
なんだろ
カナウ君の忘れ物かな?
手を伸ばして掴みとると心に大きな衝撃をえるひとこと
これはカナウ君わざわざ書いていったのか
「俺は桜井さんの前では笑えない……」
自分で呟くように私はそう言葉をはいた
その文章の意味はよくわからなくて私は何度もこの文章を読み返した


