店主に見送られ、私たちは店を出た。ソードマン・ハウスに戻ってそれぞれ着替える。私は白いシャツの上に光沢のある茶色の革のチュニックを着て、その下に腰紐で杖を結わえた。ぜんぜんかわいくないけど仕方ない。身を守ることの方が大切だもんね。
着替え終わって廊下に出ると、勇飛くんが待っていた。彼は生成りのシャツの上に革のベストを着て、革のズボンにブーツ、小手を着けている。剣には布を巻いて、それとわからないようにして背負っていた。
ほどなくして、マスター・クマゴンが戻ってきた。私たちを呼んで、手にしていた背負い袋から中身を出しながら、説明してくれる。
「ほら、これがコランダム村特産の干し肉よ。あとは水と薬草と食糧」
「クマゴン……」
マスターへの感謝の気持ちとともに、緊張や不安が込み上げてきて、目に涙がにじむ。
「だからマスター・クマゴンとお呼びってば」
そう言いながらも、クマゴンは私を抱きしめてくれた。
「気をつけて行ってくるのよ」
「はい」
「それから、絶対に生きて帰ってくること」
「はい」
「約束よ?」
マスター・クマゴンの言葉に、私たちは声を揃えて「はい」と言った。
「それからむやみに他人を信用しないように。世の中には善人面をした悪人もいるんだからね」
着替え終わって廊下に出ると、勇飛くんが待っていた。彼は生成りのシャツの上に革のベストを着て、革のズボンにブーツ、小手を着けている。剣には布を巻いて、それとわからないようにして背負っていた。
ほどなくして、マスター・クマゴンが戻ってきた。私たちを呼んで、手にしていた背負い袋から中身を出しながら、説明してくれる。
「ほら、これがコランダム村特産の干し肉よ。あとは水と薬草と食糧」
「クマゴン……」
マスターへの感謝の気持ちとともに、緊張や不安が込み上げてきて、目に涙がにじむ。
「だからマスター・クマゴンとお呼びってば」
そう言いながらも、クマゴンは私を抱きしめてくれた。
「気をつけて行ってくるのよ」
「はい」
「それから、絶対に生きて帰ってくること」
「はい」
「約束よ?」
マスター・クマゴンの言葉に、私たちは声を揃えて「はい」と言った。
「それからむやみに他人を信用しないように。世の中には善人面をした悪人もいるんだからね」


