腰の皮の袋と魔法の杖を彼の方に向ける。
「その皮の袋って中に何が入ってるの?」
「何にも」
「そうなんだ。俺の袋には金貨が何枚か入っているから、それで必要なものを買えるだけ買おう」
私たちは並んでソードマン・ハウスを出た。村の中のことは勇飛くんの方が詳しいから、案内は彼に任せて、私たちは防具や武器、道具類を売っている店に行った。
村人たちに百パーセント憎まれているわけではないとわかっていても、マスター・クマゴンの小屋と魔法図書館を往復する以外、村の中を歩いたことがないので、不安でドキドキしてくる。私は勇飛くんの陰に隠れるようにしながら店に入った。
「剣士様、いらっしゃいませ」
髭を蓄えた小太りの店主が揉み手しながら言った。
「商人っぽい服装で丈夫なものがあったらほしいんだけど」
勇飛くんの言葉に、店主が笑顔で答える。
「それなら革のローブなんかがよろしいでしょうな。軽いし布よりも丈夫だ。何より商人が好んで身につけます」
「そうなんですか?」
勇飛くんの問いかけに店主が答える。
「その皮の袋って中に何が入ってるの?」
「何にも」
「そうなんだ。俺の袋には金貨が何枚か入っているから、それで必要なものを買えるだけ買おう」
私たちは並んでソードマン・ハウスを出た。村の中のことは勇飛くんの方が詳しいから、案内は彼に任せて、私たちは防具や武器、道具類を売っている店に行った。
村人たちに百パーセント憎まれているわけではないとわかっていても、マスター・クマゴンの小屋と魔法図書館を往復する以外、村の中を歩いたことがないので、不安でドキドキしてくる。私は勇飛くんの陰に隠れるようにしながら店に入った。
「剣士様、いらっしゃいませ」
髭を蓄えた小太りの店主が揉み手しながら言った。
「商人っぽい服装で丈夫なものがあったらほしいんだけど」
勇飛くんの言葉に、店主が笑顔で答える。
「それなら革のローブなんかがよろしいでしょうな。軽いし布よりも丈夫だ。何より商人が好んで身につけます」
「そうなんですか?」
勇飛くんの問いかけに店主が答える。


