よし、ほかの魔法も試してみよう。
「水よ、壁となって立ちふさがれ、グラシア!」
スペルを綴った直後、川の水がバキバキと音を立てて凍りながら盛り上がり、何本もの氷の柱が大きな壁となって私の前に立ちふさがった。
「わあ、これ使えるかも! 防御呪文ね」
何分くらい持続するんだろう。しばらく見ていると、五分もしないうちに氷の壁が解けて、水しぶきを上げながら川の流れに戻った。
ふぅん、四分くらいは持つみたいね。
なんだか楽しくなってきて、本をパラパラとめくりながら読む。
相手を麻痺させる呪文、パラリシス。
相手の動きを止める呪文、インピーディム。
地面を陥没させる呪文、ファウンダラス。
それに、相手を自分の虜にできるファシネーション……。
「相手を自分の虜に、だって」
たとえば、勇飛くんにファシネーションの呪文をかけたら、彼は私の虜になったりするんだろうか。
その様子を想像しようとしたけど、あのいつも落ち着いている勇飛くんが私にメロメロになるところなんて、ぜんぜんまったくちっとも想像できない。
「水よ、壁となって立ちふさがれ、グラシア!」
スペルを綴った直後、川の水がバキバキと音を立てて凍りながら盛り上がり、何本もの氷の柱が大きな壁となって私の前に立ちふさがった。
「わあ、これ使えるかも! 防御呪文ね」
何分くらい持続するんだろう。しばらく見ていると、五分もしないうちに氷の壁が解けて、水しぶきを上げながら川の流れに戻った。
ふぅん、四分くらいは持つみたいね。
なんだか楽しくなってきて、本をパラパラとめくりながら読む。
相手を麻痺させる呪文、パラリシス。
相手の動きを止める呪文、インピーディム。
地面を陥没させる呪文、ファウンダラス。
それに、相手を自分の虜にできるファシネーション……。
「相手を自分の虜に、だって」
たとえば、勇飛くんにファシネーションの呪文をかけたら、彼は私の虜になったりするんだろうか。
その様子を想像しようとしたけど、あのいつも落ち着いている勇飛くんが私にメロメロになるところなんて、ぜんぜんまったくちっとも想像できない。


