「当たり前じゃろう。杖を持って呪文のスペルを綴らんと魔法は発動せん」
「ふぅん」
私が腰紐に挟んでいた杖を手に取ると、図書館の声のトーンが跳ね上がった。
「やめろ、勉強するなら外でするのじゃ! 初級と中級があれば足りるじゃろう。ほれ、ほかの魔法書も出してやるから、早う出て行け!」
直後、書棚から三冊の本が舞い降りてきた。
「んもう、いくら私でもあなたを傷つけるようなことはしないわよ」
呆れながらも私は本を受け取って立ち上がった。
「いろいろ教えてくれてありがとうね。それじゃ」
私が歩き出すと、ひとりでにドアが開いた。
「なんだ、勝手に開くんじゃない」
「ふん」
すねたような声が聞こえてきて、ドアが閉まった。
もしかして、魔法図書館さん、寂しかったのかな。
「また来るからね」
つぶやくように言って、私は四冊の魔法書を抱えたまま、水音が聞こえてくる方へと歩いた。炎の呪文を練習するのなら、すぐに消火できる方がいいもんね。
村を囲う石塀によじ登ると、塀の向こうには黄金色の草原が広がっていた。
「わあ……」
「ふぅん」
私が腰紐に挟んでいた杖を手に取ると、図書館の声のトーンが跳ね上がった。
「やめろ、勉強するなら外でするのじゃ! 初級と中級があれば足りるじゃろう。ほれ、ほかの魔法書も出してやるから、早う出て行け!」
直後、書棚から三冊の本が舞い降りてきた。
「んもう、いくら私でもあなたを傷つけるようなことはしないわよ」
呆れながらも私は本を受け取って立ち上がった。
「いろいろ教えてくれてありがとうね。それじゃ」
私が歩き出すと、ひとりでにドアが開いた。
「なんだ、勝手に開くんじゃない」
「ふん」
すねたような声が聞こえてきて、ドアが閉まった。
もしかして、魔法図書館さん、寂しかったのかな。
「また来るからね」
つぶやくように言って、私は四冊の魔法書を抱えたまま、水音が聞こえてくる方へと歩いた。炎の呪文を練習するのなら、すぐに消火できる方がいいもんね。
村を囲う石塀によじ登ると、塀の向こうには黄金色の草原が広がっていた。
「わあ……」


