私はマップを見ながらお目当ての店に向かった。そうして数ある魅力的な杖の中から、ニワトコの杖を選ぶ。もちろんお土産だから、本物のニワトコで作られたものではないはずだ。けれど、買ったその杖は驚くほど私の手にしっくりと来る。
「わーい」
私が店の外に出て杖を筆のように持つと、勇飛くんが目元を緩めた。
「魔法の杖をそんなふうに持ってる人は、世里くらいだな」
言われて周囲を見回すと、みんな指揮棒を持つように杖を持っている。
「いいんです~」
私がつんと横を向くと、勇飛くんが杖を持つ私の手を握った。びっくりして彼の方を見ると、勇飛くんが少し寂しそうな目をして言う。
「レッドベリルにいたとき……世里が俺にそばにいてほしいって思ってくれたのは、あれが現実の世界じゃなかったからなのかな?」
「え?」
勇飛くんの言っていることがよくわからなくて、私は瞬きをした。
「たまたま一緒にゲームの世界に入ってしまったのが俺だったから? ファシネーションの呪文をかける相手は誰でもよかったの?」
勇飛くんの真剣な瞳が切なそうにも見えて、なんだか胸がキュウッと締めつけられる。
「わーい」
私が店の外に出て杖を筆のように持つと、勇飛くんが目元を緩めた。
「魔法の杖をそんなふうに持ってる人は、世里くらいだな」
言われて周囲を見回すと、みんな指揮棒を持つように杖を持っている。
「いいんです~」
私がつんと横を向くと、勇飛くんが杖を持つ私の手を握った。びっくりして彼の方を見ると、勇飛くんが少し寂しそうな目をして言う。
「レッドベリルにいたとき……世里が俺にそばにいてほしいって思ってくれたのは、あれが現実の世界じゃなかったからなのかな?」
「え?」
勇飛くんの言っていることがよくわからなくて、私は瞬きをした。
「たまたま一緒にゲームの世界に入ってしまったのが俺だったから? ファシネーションの呪文をかける相手は誰でもよかったの?」
勇飛くんの真剣な瞳が切なそうにも見えて、なんだか胸がキュウッと締めつけられる。


