足が宙に浮き、首が絞まって息ができない。苦しくてたまらず、必死でネフライトのローブの腕に爪を立てた。ネフライトが不快そうに顔をゆがめ、私をテーブルに放り投げる。
「きゃあっ」
私は背中で食器や瓶をなぎ倒しながらテーブルの上を滑り、王様の前で止まった。
食卓の上に人が投げ飛ばされてきたというのに、王様は短剣を喉に押し当てたまま、宙を見つめて座っている。
「国王陛下! ビクスバイト様! どうか正気に戻って!」
必死で呼びかけたが、返事はない。ネフライトの強力な魔法に勝てるかどうか……。
私はダイジェスト版の魔術書にあった上級解除魔法の呪文をつぶやく。
「キャンセレイション」
杖でスペルを綴った直後、王様の目にわずかに光が灯った……ような気がした。
一縷の望みを抱いて見つめたが、王様はぴくりとも動かない。
「ダメかぁ……」
全身から力が抜けて、私はクロスとともにテーブルから滑り落ちた。食器類が派手な音を立てて床に散乱する。
「いたた……」
「きゃあっ」
私は背中で食器や瓶をなぎ倒しながらテーブルの上を滑り、王様の前で止まった。
食卓の上に人が投げ飛ばされてきたというのに、王様は短剣を喉に押し当てたまま、宙を見つめて座っている。
「国王陛下! ビクスバイト様! どうか正気に戻って!」
必死で呼びかけたが、返事はない。ネフライトの強力な魔法に勝てるかどうか……。
私はダイジェスト版の魔術書にあった上級解除魔法の呪文をつぶやく。
「キャンセレイション」
杖でスペルを綴った直後、王様の目にわずかに光が灯った……ような気がした。
一縷の望みを抱いて見つめたが、王様はぴくりとも動かない。
「ダメかぁ……」
全身から力が抜けて、私はクロスとともにテーブルから滑り落ちた。食器類が派手な音を立てて床に散乱する。
「いたた……」


