「そうだ。おまえ一人でだ。剣士には知らせるな。もっとも、カルサイト村にいるのなら、とうてい間に合わないだろうがな」
私は両手の拳を握りしめた。目を開けて城の時計をチラッと見る。勇飛くんはもう大佐の元にたどり着いただろうか。
「何を考えている? おまえには迷う時間などないはずだ。それとも王を見捨てて剣士の元に逃げ帰るか? 帰ったところで、役立たずの魔法使いとして国中のみなからののしられ、そしられ、剣士に斬り殺されるかもしれんがな」
私は下唇を噛みしめた。確かに迷ってる時間なんてない。勇飛くんを信じよう。大佐を助け出して三十分経ったら、きっと私の身に何か起ったんだと判断して助けに来てくれるはず!
「わかったわ」
緊張と恐怖のせいで、私の声はかすれていた。それでも、ネフライトには届いたようだ。
「ほほう、愚かにも殺されに来るのか。言っておくが、この私を騙そうとしても無駄だぞ。この使いコウモリがいるかぎり、おまえの行動は私には筒抜けなのだからな。一人前に使いコウモリを操っているつもりだろうが、しょせんは初級魔法使い。私の魔力には勝てんのだ」
私は両手の拳を握りしめた。目を開けて城の時計をチラッと見る。勇飛くんはもう大佐の元にたどり着いただろうか。
「何を考えている? おまえには迷う時間などないはずだ。それとも王を見捨てて剣士の元に逃げ帰るか? 帰ったところで、役立たずの魔法使いとして国中のみなからののしられ、そしられ、剣士に斬り殺されるかもしれんがな」
私は下唇を噛みしめた。確かに迷ってる時間なんてない。勇飛くんを信じよう。大佐を助け出して三十分経ったら、きっと私の身に何か起ったんだと判断して助けに来てくれるはず!
「わかったわ」
緊張と恐怖のせいで、私の声はかすれていた。それでも、ネフライトには届いたようだ。
「ほほう、愚かにも殺されに来るのか。言っておくが、この私を騙そうとしても無駄だぞ。この使いコウモリがいるかぎり、おまえの行動は私には筒抜けなのだからな。一人前に使いコウモリを操っているつもりだろうが、しょせんは初級魔法使い。私の魔力には勝てんのだ」


