「そのユウヒという剣士に伝えてほしい。牢獄の番兵は国王陛下の命令に従って我らを閉じ込めているだけであるゆえ、彼らの命を奪うことだけは避けてほしい、と」
「わかりました」
「それから、これは万一に備えてだが、ユウヒが来て、一刻が経ってもそなたが戻ってこぬ場合、我々は陛下の命を最優先し、それ以外の犠牲覚悟で行動を起こさせてもらう」
一刻って何分だったっけ、と考えて、三十分だったと思い出した。尖塔の大時計で今の時刻を確認してから答える。
「わかりました」
私は目を開けると、勇飛くんに大佐の話を伝えた。
「番兵を起こさないように忍び込むよ」
勇飛くんは言って、私の手を一度ギュッと強く握ってから、立ち上がった。そうして辺りの様子をうかがい、すばやく城壁へと走り寄る。
どうか神様、勇飛くんをお守りください。
手を胸の前で握りしめて祈った。
その間にも勇飛くんは城壁の周囲の様子を探っていたが、剣で壁を削るとそこに足をかけ、身軽によじ登っていく。彼は城壁を登り切ると、私に向かって小さく手を振り、城の内側へとひらりと飛び降りた。
勇飛くんが牢に到着するまでそんなに時間はかからないだろう。三十分もあれば十分中の様子を探れるはず。
私は再び目を閉じて、コウモリと意識を一体化させると、地下牢を出て階段を上り、一階へと戻った。そうして明かりが見えている部屋を目指す。
「わかりました」
「それから、これは万一に備えてだが、ユウヒが来て、一刻が経ってもそなたが戻ってこぬ場合、我々は陛下の命を最優先し、それ以外の犠牲覚悟で行動を起こさせてもらう」
一刻って何分だったっけ、と考えて、三十分だったと思い出した。尖塔の大時計で今の時刻を確認してから答える。
「わかりました」
私は目を開けると、勇飛くんに大佐の話を伝えた。
「番兵を起こさないように忍び込むよ」
勇飛くんは言って、私の手を一度ギュッと強く握ってから、立ち上がった。そうして辺りの様子をうかがい、すばやく城壁へと走り寄る。
どうか神様、勇飛くんをお守りください。
手を胸の前で握りしめて祈った。
その間にも勇飛くんは城壁の周囲の様子を探っていたが、剣で壁を削るとそこに足をかけ、身軽によじ登っていく。彼は城壁を登り切ると、私に向かって小さく手を振り、城の内側へとひらりと飛び降りた。
勇飛くんが牢に到着するまでそんなに時間はかからないだろう。三十分もあれば十分中の様子を探れるはず。
私は再び目を閉じて、コウモリと意識を一体化させると、地下牢を出て階段を上り、一階へと戻った。そうして明かりが見えている部屋を目指す。


