魔恋奇譚~憧れカレと一緒に王国を救うため、魔法使いになりました

「あー……えっと……大丈夫、だった?」

 我ながら間抜けなことを訊いてしまう。

「見たらわかるでしょ」

 アーマントゥルードさんに冷たい視線を向けられた。

「あなた、本当に役に立たないわね」

 彼女の言葉にしゅんとなる。やっぱり私なんか必要ないのかな。

 悲しくなって勇飛くんを見たけど、彼は剣を鞘に収めているところで、私の方を見てはくれなかった。

「こんなふうに途中で魔物に襲われるとは考えてなかったな。日が出ているうちに王城に着くのは難しいかもしれない」

 勇飛くんの言葉に、アーマントゥルードさんが答える。

「そうね。どうせならカルサイト村で一泊していきましょう。必要な衣服を揃えて、休息を取る。万全の体制で臨んだ方がよさそうよ」
「そうだね。セリもそれでいいね」

 勇飛くんにチラリと視線を向けられた。

「はい」

 返事はしたものの、二人の間には割り込めない雰囲気だ。剣士は魔法使いとパーティを組むはずじゃなかったの……?

「じゃ、行こう、アーマントゥルードさん」

 勇飛くんが彼女を促した。歩き出しながら彼女は勇飛くんと並ぶ。