魔恋奇譚~憧れカレと一緒に王国を救うため、魔法使いになりました

 彼の問いかけに女剣士が答える。

「見ての通り剣士よ。名はアーマントゥルード」

 彼女の言葉に私は目をしばたたいた。

「アーマントゥルード? それじゃあ、あなたがもう一人の剣士なんですね! ご無事で何よりです!」

 勇飛くんが嬉しそうに言った。

「あなたたちはコランダムの村から来たのかしら」
「そうです」
「アイネアスが送った使いコウモリの言葉を聞いてくれたのね」
「はい」
「ということは、あなたはあたしともう一人生き残っている最後の剣士、ユウヒということかしら」
「はい」
「会えてよかったわ。あたし、アイネアスの命と引き替えに、やっとのことで盗賊から逃れてね、今村に戻っているところなの」

 アーマントゥルードさんが左手を腰に当てながら言った。むむ、そんなに胸を強調しなくてもいいじゃないのっ。

 思わず頬を膨らませると、彼女にクスリと笑われた。

「あなた、新しい魔法使い?」

 私は不愉快な気持ちのまま彼女を見る。

「新しいっていうか……最初から魔法使いですけど」

 その設定でゲームを始めましたが。

 私の言葉に彼女はただでさえ大きな目をさらに大きく見開いた。