愛子がぎゅっと唇を噛みしめる。


「瑠花さんも愛子さんの存在が目障りだった。彼女はこの家の悪魔とも同然だったんでしょう。それで瑠花さんは彼女を家から追い出すため、大司さんと作戦を決行した。大司さんを自分が殺し、罪を愛子さんに被せる……というね」

「じゃあ、彼女の鞄の中にあった返り血のついたシャツはっ……」

「瑠花さんが、いれたんですね。愛子さんを犯人にするために……」 

阿部と詩音の言葉に叶亜がうなずいた。