ざわつくリビング。 詩音は訳が分からず、叶亜の次の言葉を待つ。 「これは大司さんの机の上に置いてありました。僕と阿部さんも最初はそう思いましたよ。『犯人からのメッセージ』と。でも実際はちがう。」 「ちがうって……じゃあ暗号か?」 草木の言葉に叶亜が「まさか」と嘲笑う。 「暗号なんかよりよっぽど簡単なものですよ。……そう。簡単なものじゃないといけなかった。」