「なんなのよっ……!お父さんが死んでも遺産のことばっかり!!結局、お母さんも遺産目当てだったんでしょ!!」 

「違うのっ……。私は本当に……」

「最低っ!!」

詩音は友美をにらみつけると、リビングを出ていった。

「詩音!!」

友美が頭を抱えて、ソファに座り込む。