「探偵の仕事をお遊びだなんて。ひどいですね。」

突然、声が聞こえた。

リビングのドアが開き、阿部と車イスに乗った叶亜が入ってきた。

「叶亜さん……」

「みなさん。お待たせしました。今から、事情聴取を行いたいと思います。」

叶亜がニッと笑う。

「事情聴取って、探偵の仕事なんですか?」

不信がって瑠花が阿部をみた。