「武士が偽物の刀なんぞもつ筈ないだろうが。」 「武士…?」 「相模さんは先程から何言ってるんですか?刀本物か疑ったり武士と聞いて驚くなんて…」 怪訝そうな顔をする2人にずっと抱いていた疑問をぶつけてみる。 「土方さん、沖田さん。今は…何年ですか…?」 こんな馬鹿げた質問、本当はしたくない。けれどここが平成の世ではないと直感が告げていて微かに手が震える。 汗が滲む、声が震える私をよそに二人はあっけらかんと答えたのだ。 「何年って、文久三年に決まってるでしょう?」