彼のおでこを軽く撫でてみる

赤く腫れていたから…


すると


「っ…!」


彼は苦しそうな声で唸っていた

意識がある…!

だとすれば平助くんは助かる!



「平助くん聞こえる!?山崎さんが来るまで頑張って!」


私は必死に呼びかけた

唸り声を上げる平助くんは

やっぱり苦しそうだった

おでこの腫れは恐らくたんこぶだろう



彼にとって今一番きついのは

腕からの出血