目覚めたとき、私は泣いていた。
いろんな感情が一気に押し寄せてきて、楽しいのか、怒っているのか、それとも悲しいのかわからなかった。
ただ、ただ、涙が止まらなかった。
「ジュリエット様…お目覚めですか…?」
優しい栗色の瞳が私を覗き込む。
「ロゼット…?」
目があった瞬間、嬉しそうな表情を浮かべるロゼット。
「あぁ…その瞳の色…。魔力の封印も解けたのですね…」
私はゆっくりと体を起こす。
随分体が軽くなった気がする。
「ジュリエット様、お目覚めですか…?」
「あぁ…デイヴィス…」
旅芸人一座『暁の夢』団長デイヴィス。そして、騎士団【深紅の薔薇】の団長…。
私はゆったりと立ち上がると、部屋の鏡に向かった。
一見ほとんど変わったところは見られない。
ただ、決定的に違う箇所。それは燃えるような深紅の瞳だった。
「お父様と…同じ色…」
「ジュリエット様は今までレイ様の封印によって王族として持つ魔力の全てを封印されていました。記憶の封印が解けたことによって、魔力も解放されたみたいですね。」
ロゼットが説明してくれる。
一般の人は、魔法を使う時だけ瞳の色が変わる。火属性なら赤、光属性なら黄色、といったように。
しかし【太陽の国】の王族は高すぎる魔力ゆえに、常に瞳に炎が宿るとされている。
現に、取り戻したばかりの不安定な魔力は、私の瞳の中でぐるぐる渦巻いていた。
「ジュリエット様。あなたはご自分がどなたか、お分かりですか?」
緊張したようなデイヴィスがそっと近づいてくる。
私は乾いたくちびるを一度なめた。
「私の名前はジュリエット・レイズ・ヴィテルスヴェルク。
【太陽の国】第一王女。父である国王亡き今、この国の正当な王位継承者よ。」
いろんな感情が一気に押し寄せてきて、楽しいのか、怒っているのか、それとも悲しいのかわからなかった。
ただ、ただ、涙が止まらなかった。
「ジュリエット様…お目覚めですか…?」
優しい栗色の瞳が私を覗き込む。
「ロゼット…?」
目があった瞬間、嬉しそうな表情を浮かべるロゼット。
「あぁ…その瞳の色…。魔力の封印も解けたのですね…」
私はゆっくりと体を起こす。
随分体が軽くなった気がする。
「ジュリエット様、お目覚めですか…?」
「あぁ…デイヴィス…」
旅芸人一座『暁の夢』団長デイヴィス。そして、騎士団【深紅の薔薇】の団長…。
私はゆったりと立ち上がると、部屋の鏡に向かった。
一見ほとんど変わったところは見られない。
ただ、決定的に違う箇所。それは燃えるような深紅の瞳だった。
「お父様と…同じ色…」
「ジュリエット様は今までレイ様の封印によって王族として持つ魔力の全てを封印されていました。記憶の封印が解けたことによって、魔力も解放されたみたいですね。」
ロゼットが説明してくれる。
一般の人は、魔法を使う時だけ瞳の色が変わる。火属性なら赤、光属性なら黄色、といったように。
しかし【太陽の国】の王族は高すぎる魔力ゆえに、常に瞳に炎が宿るとされている。
現に、取り戻したばかりの不安定な魔力は、私の瞳の中でぐるぐる渦巻いていた。
「ジュリエット様。あなたはご自分がどなたか、お分かりですか?」
緊張したようなデイヴィスがそっと近づいてくる。
私は乾いたくちびるを一度なめた。
「私の名前はジュリエット・レイズ・ヴィテルスヴェルク。
【太陽の国】第一王女。父である国王亡き今、この国の正当な王位継承者よ。」

