外はようやく日が昇り始めているところだった。広場に出ると、まだ訓練に入っている団員は少ない。私は、まず半径5km圏内の異常を探った。
私の魔力は攻撃系ではない。
索敵能力、治癒能力に優れる補助系のもの。だけど、特に索敵能力は抜群のもの。私の能力がうまく機能すれば、敵に遭遇したとき、ほとんどの場合先手を打てる。
「団長、今日も異常なしです。」
団員の誰よりも早く広場にでていた団長に報告する。
「ありがとう、ジュリエット。」
団長は、愛用の長剣(ソード)を磨きながら答えた。
盾はもう磨き終わったようで、ぴかぴか朝日にきらめいている。
「あの団長。私どうしても舞踏会行ってみたいです。」
私は用件だけを告げた。
「その話は昨日で終わりだ。俺はお前を出すつもりはない。」
かたくなな団長の態度にひるむ。でも、折れるわけにはいかない。
「私はもう16です。武器も常に身に着けていますし、常に周りに注意していれば、必ず逃げられます。だから!」
「必ずなどない。何が起こるかわからん時代だ。そもそも、彼が本当に国王であることすら怪しい。」
「彼が国王であるかなど、問題ではありません。【星の国】の情勢を探るためにも、これはチャンスではありませんか?」
私の魔力は攻撃系ではない。
索敵能力、治癒能力に優れる補助系のもの。だけど、特に索敵能力は抜群のもの。私の能力がうまく機能すれば、敵に遭遇したとき、ほとんどの場合先手を打てる。
「団長、今日も異常なしです。」
団員の誰よりも早く広場にでていた団長に報告する。
「ありがとう、ジュリエット。」
団長は、愛用の長剣(ソード)を磨きながら答えた。
盾はもう磨き終わったようで、ぴかぴか朝日にきらめいている。
「あの団長。私どうしても舞踏会行ってみたいです。」
私は用件だけを告げた。
「その話は昨日で終わりだ。俺はお前を出すつもりはない。」
かたくなな団長の態度にひるむ。でも、折れるわけにはいかない。
「私はもう16です。武器も常に身に着けていますし、常に周りに注意していれば、必ず逃げられます。だから!」
「必ずなどない。何が起こるかわからん時代だ。そもそも、彼が本当に国王であることすら怪しい。」
「彼が国王であるかなど、問題ではありません。【星の国】の情勢を探るためにも、これはチャンスではありませんか?」

