「団長、国王様を外までお見送りしてきます。」
頭を下げ続ける団長の横をかすめて、国王様を追った。
信じられなかった、国王様のお誘いを断るなんて。本当に意味が分からない。私は団長に少し憤りを感じてしまっていた。
「ジュリエット。外は寒いから、ここまでで構わないよ。」
「しかし、国王様…」
「アレンでいい。君とほとんど年は変わらないんだ。」
「でも…」
「頼む、俺は君とただ仲良くなりたいだけなんだ、ジュリエット。」
見上げると、少し悲しそうな顔がすぐ側にあった。
くだけた話し方の中に幼さが見えて、少しドキッとしてしまう。
「では、アレン様とお呼びしますね?」
ドキドキを悟られないように、私はさっと顔を伏せる。
「ジュリエット、君は本当に不思議な子だね。俺はあまり何事も執着しない性質なんだけど、君の歌を聴いて感動した。君だけはきちんと会って話がしたいと思ったんだ。」
真剣なまなざしで射抜かれる。
きれいな顔が月明かりに照らされて本当に美しい…
なめらかな声に、びっくりするほど魅了されてしまった。
「また君に逢いたい。どうか、俺のもとへまた来て…」
伸びてきた長い指に髪が掴まる。そのまま、アレン様は美しい所作で毛先にキスを落とした。
「ア!アレン様!?」
思わず真っ赤になってたじろぐ。
「ふふ、君の香りをおみやげに持って帰りたくてさ。また逢おう。さぁ、そんな薄いドレスで外に出ては風邪をひく。ここでサヨナラだ。」
アレン様は黒のコートを脱ぐと、私の肩にかけてくれた。
「おやすみ、お姫様。今宵は素敵な夢を。」
私のおでこに軽いキスを落とすと、美貌の王様はさっそうと帰って行ってしまった。
「アレン様…、コートすごくいいにおいがする…」
真っ赤になった私の変態じみたつぶやきは夜の闇に吸い込まれていった。
頭を下げ続ける団長の横をかすめて、国王様を追った。
信じられなかった、国王様のお誘いを断るなんて。本当に意味が分からない。私は団長に少し憤りを感じてしまっていた。
「ジュリエット。外は寒いから、ここまでで構わないよ。」
「しかし、国王様…」
「アレンでいい。君とほとんど年は変わらないんだ。」
「でも…」
「頼む、俺は君とただ仲良くなりたいだけなんだ、ジュリエット。」
見上げると、少し悲しそうな顔がすぐ側にあった。
くだけた話し方の中に幼さが見えて、少しドキッとしてしまう。
「では、アレン様とお呼びしますね?」
ドキドキを悟られないように、私はさっと顔を伏せる。
「ジュリエット、君は本当に不思議な子だね。俺はあまり何事も執着しない性質なんだけど、君の歌を聴いて感動した。君だけはきちんと会って話がしたいと思ったんだ。」
真剣なまなざしで射抜かれる。
きれいな顔が月明かりに照らされて本当に美しい…
なめらかな声に、びっくりするほど魅了されてしまった。
「また君に逢いたい。どうか、俺のもとへまた来て…」
伸びてきた長い指に髪が掴まる。そのまま、アレン様は美しい所作で毛先にキスを落とした。
「ア!アレン様!?」
思わず真っ赤になってたじろぐ。
「ふふ、君の香りをおみやげに持って帰りたくてさ。また逢おう。さぁ、そんな薄いドレスで外に出ては風邪をひく。ここでサヨナラだ。」
アレン様は黒のコートを脱ぐと、私の肩にかけてくれた。
「おやすみ、お姫様。今宵は素敵な夢を。」
私のおでこに軽いキスを落とすと、美貌の王様はさっそうと帰って行ってしまった。
「アレン様…、コートすごくいいにおいがする…」
真っ赤になった私の変態じみたつぶやきは夜の闇に吸い込まれていった。

