薔薇の夢をあなたに

「私はサーシャ。この里の巫女だ。けが人はどこにいる?」
サーシャと名乗ったエルフは堂々とした足取りでこちらに来る。








「あっ、この中に!」
ちらっとレイの状態を見ると、驚いた表情を浮かべる。










「急いで処置する!!薬草庫からありったけの月光草を持ってこい!時間がない!!」
サーシャはあっという間にレイを横抱きにすると、森の奥へ疾走していった。







「レイ!!」
「大丈夫です。あなた方は巫女様が認めた客人。必ずお助けいたします。」
気が付くと、フードのエルフ族たちは武装をとき、馬車の周りに来ていた。










私たちはその荘厳な雰囲気に圧倒され、言われるがまま、森の奥、エルフの里に足を踏み入れた。













里に着くと、すぐに一つの客間に通された。「レイは!?」私は近くのエルフに尋ねる。











「今巫女様自ら手当てなさっています。バジリスクの毒はただでさえ難しいのに、大分進行しているようで…」
私は呆然と立ち尽くす…嘘…間に合わなかったの…?








「ジュリエット…待ちましょう…」
「ロゼット!!!」








「エルフ族はこの世で最も賢く、魔法に優れた一族よ。彼らを信じましょう。」
ロゼットはそういうと、エルフに頭を下げた。





「どうか…お助け下さい…。」「我らも最善をつくしましょう…」
美しいエルフは優雅に頭をさげた。