* 翌朝。 俺はほんのり切ない気持ちで目覚めた。 夏木さんは夢に出て来てくれなかった。 サトシの顔がちらついたけど、必死でふりはらって、俺は朝の支度を済ませた。 家を出て電車に乗り、学校の最寄り駅で降りて歩き出したところで。 「ぅみゃあ」 とっても可愛い三毛猫と目が合った。 何を隠そう、俺は昔から大の猫好きなのだ。 俺は一目でそいつに首ったけになり、ぜひとも撫でようと手を伸ばした。 でもそいつは俺が近づいた瞬間にぱっと走り出してしまった。 「あっ、待って、ミケランジェロ!」