* 「サトシー、帰ろ~」 帰りのチャイムが鳴ると同時に、後ろで夏木さんが声を上げた。 俺はぱっと目を上げて振り返り、夏木さんの顔色を窺う。 夏木さんはどこか落ち着かなさげな表情で、向こうのサトシに手を振っていた。 サトシは夏木さんの幼馴染みらしい。 普段はあんまり喋っているところを見ないけど………。 その二人が、なんで今日に限って一緒に帰るんだ? え………まさか、まさか!? 夏木さん、サトシと付き合ってるとか!? うそ、まさか、そんなはず………!! いや、でも…………