ってだからその言い方だと言い訳みたいじゃないか! 本当に違うんだから! 「ナツは本当に絵が最優先だよね~。 でも、あんなに完璧な被写体でもさ、 何にも感じなかったら、あんなに素敵に描けないよ?」 「す、素敵って…」 「だって私、ナツのそのスケッチブックの中で、 高木くんの絵が一番好きだもん」 星菜は可愛らしい顔でニコッと笑った。 ……そんなこと言わないでほしい。 それ、捨てるに捨てられなくなっちゃうじゃん!