「私は玲央と別れない限り、側に居るって約束でしょ?

だから此処に戻ってきたの。」


「…………」


前までの柚葉からは考えられないセリフだ。


こんな男だらけの所に、俺との約束だけに戻ってくるなんて。


でも、嬉しいと思ったのも事実で。


「も、もし…みんなが嫌じゃないならの話だけど…」


最後は声が小さく、自信なさ気な柚葉。


それさえも愛おしいと思ってしまう。


「もちろんいいよっ!」

「当たり前だよ柚葉ちゃん。」

「俺も賛成。」


薫、優、恭介の順に柚葉を歓迎する。


そして俺も勿論


「嫌だなんて思うわけねぇだろ。


おかえり柚葉。」



賛成だ。



こうして柚葉は、2週間ぶりに俺たちの元へ帰って来た。



柚葉を優しく抱き締めて。


「ただいま!」


そして


「新藤 柚葉。改めてよろしくね。」



俺たちは新たなスタートを切った。