1階に降りて、ナースに着いて行くと精神科と書かれた所に着いた。
コンコン
「天野先生、失礼します。」
「どうぞー」
1番診察室に入ると、白衣を着た若い女の人が椅子に座っていた。
中に入ると、ナースの人は終わったらまた来ると行って出て行った。
今は白衣を着た女の人と私だけ。
「初めまして新藤さん。」
「初めまして。」
「カウンセリングの女の先生が産休に入っててね、私は代用なんだけどね。」
ふふっと、笑う女の人。
「そうなんですか。」
正直、どうでもいい。
けど私は笑顔で答える。
「私は研修医の天野 夏美。呼び方はなんでも良いわよ。
ヨロシクね、新藤さん。」
「新藤 柚葉です。
私も呼び方なんでも良いので。
夏美先生よろしくお願いします。」
そう言うと、笑顔になる夏美先生。
「じゃ、質問するから答えてね。」
そう言って、結構な数の質問をされた。
日常生活の事や、学校での様子、友達との関係。
あとは、お母さんの事。
それと、何故か男の事をどう思うか。
そんな事を聞かれてた。
夏美先生は、私が友達から柚と呼ばれている、と言ったら
柚ちゃんって呼ぶと言い出した。
別に悪い気はしないから良いけど。
「じゃあ、質問終わり。
看護師が外で待ってるから、行って良いわよ。」
時計を見たら、2時間位経っていた。
「失礼しました。」
「また会えると良いわね。柚ちゃん。」
「……そうですね。」
また会えるなんて保証はないから、曖昧に返事をしといた。
診察室を出ると、先程と同じナースが居た。
「新藤さん。じゃ、戻りましょう。」
「はい。」
4階の別の塔にある、私の病室に戻った。
病室に戻ると、お兄ちゃんが待っていた。
「お兄ちゃん!」
「おかえり柚葉。」
「ただいま!」
ナースからお兄ちゃんへ、一気に駆け寄る。
「それでは私は失礼します。」
そして、病室に私とお兄ちゃんだけになると
「………」
さっきまでの笑顔は、一瞬にして消える。
「柚葉……?」
「なに?お兄ちゃん。」
お兄ちゃんには、嘘の私を見せたくないから自分を取り繕うとはしない。
声もさっきより低くなって、無表情な私に驚いた様子のお兄ちゃん。


