次の日、腰の痛みを覚えながら
悟られない様にいつも通り起きる。
「おはよー」
「おはよう柚葉。あら?泣いてたの?」
ギクッ
「ちょっとね…気にしなくていいよお母さん。」
「そう?なにかあったら言うのよ?」
「うん…」
貴方の再婚相手に犯されました。
なんて言ったら、お母さんはどうなるんだろう?
怒る?泣く?それとも私を殺す?
私は、一層の事殺してほしいな。
「おはよう美恵、柚葉ちゃん。」
「おはよう衛。」
ヤバイ……
昨日の夜を思い出して、身体が震える。
それを必死に隠していると、
「おはよう柚葉ちゃん」
昨日の事なんてこれっぽっちも無かった様に普通の衛さん。
「お、おはよ…」
ヤバイ……気持ち悪い……
「うっ…」
我慢出来なくて、口元を押さえてトイレに駆け込む。
「ゲホッ……うぅ……」
「柚葉!?大丈夫!?」
心配して来てくれたお母さん。
「う……ん」
「顔色悪いわよ。今日は学校休みなさい。」
お母さんが心配してくれたのが、嬉しくて少し気分が治った。
「そうする」
「病院に行く?」
「行かない。寝てれば治るから。」
そう言えば、
「じゃあ俺、帰りにお腹に優しいもの買ってくるよ。一応薬も。」
「じゃあ衛、お願いね。」
勝手に進む話に、どの口が言うんだよ。
そう思ってた。
元凶である衛さんを睨むと、目が笑ってない微笑みが返された。
お母さんは、友達と約束があるらしくオシャレをして出かけて行った。
衛さんは仕事に。
私は家で一人お留守番。
一人になるとさっきまで我慢していた涙が溢れる。
止まることを知らない涙に、私は泣き疲れて眠った。


