好きの大きさ【番外編更新中】


そして衛さんが我が家に来て約1年。

私は小学校6年生。


確か季節は春。

始業式や入学式が終わって、落ち着いた頃。


ーー事件は起きた。


夜、自分の部屋で寝ていると何故か身体が重い。

誰かが私の上に乗っている。

乗っているって言うか、跨ってる?


そして耳元で聞こえる、ハァハァと興奮した息遣い。


恐る恐る目を開けると、

「衛さん…?」

衛さんが私に跨っていた。


「あぁ、起きちゃった?ゴメンね」


いつもの笑顔で答える衛さんに、恐怖を覚えた。


本能が危険だと、逃げろと警告している。


「な、にやってるんですか……」


抵抗しようにも、両腕は衛さんによって塞がれている。


「大丈夫。すぐに気持ちよくなるから」


そう言って私の肩に顔を埋める衛さん。


「いや…やだ…やめて。」


恐怖と気持ち悪さに、涙が出る。


脚をバタつかせていると

「美恵にバレると困るから大人しくしてろよ。」


お母さんにバレたら困ると、今まで聞いたことのない低い声で脅す衛さん。


それが怖くて、私は抵抗するのを止めた。
いや、未来への希望を捨てた。

学校で性教育は受けてたから、これからされる事が何か、予想がついたから。


抵抗を止めると、すぐに笑顔に戻って
私の服を脱がせ始める。


「や…」


やめて、と言おうとしたら口を塞がれた。

あっという間に、裸にされた私に


「あぁ。なんて綺麗なんだ。
初めて会った時からずっと思っていたんだ。
美しいと。綺麗だと。

この世の穢れを知らない、純粋な君を
ずっと汚してやりたかった。」


うっとりした様に私を撫でまわす衛さん。

気持ち悪くて仕方ない。


そして嫌がる私を無理やり犯した衛さん。

「美恵には言うなよ。」


満足した様子で、最後に脅しをかけた後私の部屋から出て行った。


「…うぅ…っ……」


下半身は痛いし、気持ち悪いし、怖いし
色々な感情が混ざって、涙が溢れる。


誰も起きていないのを確認して、私はシャワーを浴びた。


血が出ても、肌が赤くなっても気にせず擦って擦って擦りまくって、衛さんの感触を消そうとした。


それでも消えなかった。


あの感触が、あの息遣いが、あの恐怖が
忘れようとしても無理だった。


思い出すだけで、気持ち悪くなってお風呂場で吐いた。

胃が空っぽになっても、吐き気は治らなかった。


「っ……うぇ……ゲホッ…」


シャワーと一緒に、色んな物が流れた気がした。