好きの大きさ【番外編更新中】


「ねぇ、玲央。」


ある日、柚葉と二人で話していると


「お兄ちゃんがね、玲央に会いたいって言うんだけどいい?」


なんてことを言い出した。


柚葉には、大学生の年の離れたお兄さんがいるらしい。


お兄さんの話になる時だけ、柚葉は本当に嬉しそうに話す。


話を聞く限り、柚葉はブラコン。


「お兄ちゃんに彼氏出来たって話したらね、会わせろって聞かなくて」


「別にいいよ。」


「本当っ?」


「あぁ。」


嬉しそうに顔を綻ばせる柚葉。


ちょー可愛い。


柚葉と居れば居るほど、柚葉に惚れていく。


「それとさ……」


言いにくそうにする柚葉。


「どうした?」


「お兄ちゃんに隠し事したくないの。

私から言ったのに悪いけど、話してもいい?」


つまり、俺たちの"本当の関係"を話すと言うことだろう。


眉を下げる柚葉に俺は


「いいよ。」


そう答えた。


ものすごく不安そうな柚葉を安心させたくて。


「ありがとっ!」


本当の笑顔を俺に向けてくれる柚葉。


「あぁ。」


……これは誰にも見せたくないな。


そして俺は週末に、柚葉のお兄さんと会うことになった。


「あ、玲央ー!」


近所の公園で待ち合わせした俺たち。


柚葉は誰に見られても良いように、完璧に猫かぶり。


「行こっ」


「あぁ。」


ガラにもなく、昨日の夜から緊張している俺。


ドキドキと心臓が痛いくらい鳴っている。


「ここ。」


マンションの一室にある柚葉ん家。


鍵を開けて、家の中に入ってく。


「お兄ちゃんただいまー」


「柚葉お帰り。彼氏連れてきたか?」


リビングの方から、低音の威圧感のある声が聞こえた。


ヤベェ、緊張する。


「お邪魔します。」


「お、上がれ上がれー。」


靴を揃え、柚葉の後ろをついて行きながらリビングに入る。