好きの大きさ【番外編更新中】


次の日、俺たちが教室で


「おはよ柚葉。」


「おはよ玲央。」


その挨拶をしただけで、


「二人って名前呼びだったっけ?」


と、勘のいい奴らが質問してくる。


それに俺は


「俺たち付き合ってるから。」


こいつを抱き寄せて宣言した。


「「キャーーー!」」


その瞬間、女子から悲鳴。


うるせぇ。


「天野くん狙ってたのにぃ」

「でも柚なら良いかも…」

「柚、幸せにね!」


と、女子は意外とすんなり。


「おい天野!抜け駆けなんてずりぃぞ」

「そーだそーだ!」

「新藤狙ってたのに」


男子は俺にブーング。


「新藤、脅されてないか?」


男子は結構マジな顔で柚葉に聞く。


失礼だな。


「えっと……」


柚葉が口を開くと、静まる教室。


「私は玲央が好きだから、付き合うことにしたんだけど

それじゃダメかな……?」


恥ずかしそうに、答える柚葉に
教室にいた誰もが見惚れた。


昨日とは大違い。

こいつ、女優になれるんじゃね?

本気でそう思った。


「「かわいーー!」」

「「やべぇ…」」


キャッキャ、はしゃぐ女子。


「天野くん!
柚泣かしたらただじゃおかないからね!」


……何故か俺は女子を敵に回したらしい。


「クスッ」


それを笑う柚葉。


「ちくしょー!」

「俺たちのアイドルがぁー」


本気で凹みだした男。


これはこれで結構効果あったらしい。



「柚葉に手ぇ出した奴、地獄行きな。」


だから、低い声でついでに言っておいた。


それから、俺たちの噂はあっという間に広まった。


3年間奇跡的に同じクラスだった俺たちに、誰も近づく奴は居なかった。