好きの大きさ【番外編更新中】


「学級委員決めんぞー。」


2年上がって、クラスの代表とも言える学級委員を決める時


「柚が良いと思います!」

「私も!柚なら安心出来るし。」


と、満場一致で女子は新藤になった。


「新藤、いいか?」


「はい。頑張ります。」


いつもの笑顔で了承した新藤。


男子は、


「はいはい!女子が新藤なら男子は玲央が良いと思います!」

「さんせーい!やっぱここは学年の人気者同士って事で!」


と、訳わかんない理由で推薦しやがったせいで男子は俺になった。


常に無気力な俺は、やる気なんてなかったが新藤と同じなら…と引き受けた。


「んじゃ、男子は天野。女子は新藤な。」


こうして俺は、あいつと同じ学級委員になった。


学級委員を甘く見ていたが、仕事が何気に多い。

つっても、雑用がほとんど。


でも、その分あいつと一緒に居られる時間が増えた。

話す回数が、多くなった。


それだけで面倒くさい仕事も頑張れた。



ある日の放課後、俺は新藤と二人きり教室でプリントの整理をしていた。

担任に頼まれて。


特に喋る訳でもなく、黙々と作業をしていた。


でも、作業に飽きた俺はずっと聞きたかった事をあいつに聞いた。


「なぁ、新藤。」


「なに?」


作業を止めて、俺にいつもの笑顔で返事する。


「無理して笑うなよ。」


「っ……」


俺がそう言うと、目を見開いて驚く新藤。


「な、んのこと…?」


あきらかに動揺している新藤。


「俺さ、ずっと思ってたんだよ。
お前、無理してるだろ。」


俺の前で、無理して笑ってほしくなかった。


「……無理なんてしてないよ?」


「お前、目が笑ってない。」


俺には分かる。


誰も気付いてない。