好きの大きさ【番外編更新中】


「何があったか聞くから、さっきの部屋戻るわよ」


難しい顔をした夏美さんの声で動き始める。


「私は柚ちゃんの主治医として聞くわ。説明しなさい。」


幹部室に戻って、ソファに座ると口を開く夏美さん。


だから、俺は説明した。


「ーーーーです。」


「あんたは言っていいことと、悪いことの区別もつかないの

見損なったわ。恭介。」



玲央と同じことを言う夏美さんに、流石兄妹だと思った。


それと同時に、罪悪感で一杯になる。


バンッ!


「柚葉!」


息を切らして、入って来た戒さん。


「戒さん!?なんでここに?」

「お久しぶりです!戒さん。」


戒さんは、俺たち流星の先代。


「おい玲央。どういうことだ。」


「すいません戒さん。」


現役時代バリバリの殺気で睨む戒さん。


ハッキリ言って、背筋が凍るほど怖い。


「柚葉は?」


「総長室に居ます」


玲央が答えると、総長室に向かった戒さん。


少しして柚葉ちゃんをお姫様抱っこして戻ってきた戒さん。


「お兄さん。」


「あぁ。先生。なんでここに?」


夏美さんの声に、落ち着いて対応する戒さん。


「私玲央の姉なんです。それでたまたま。」


「そうですか。柚葉が目覚めたら、病院に連れてきます。」


「そうして頂けるとありがたいです。」


淡々と、会話をする二人。


「玲央、分かっているな。」


「はい。」


「2週間だ。

"約束"は守れ。連絡するから。」


「…わかりました。」


二人にしかわからない会話をした後、

頭を下げる玲央を横目に倉庫を出て行った戒さん。


戒さんと柚葉ちゃんが出て行った部屋には、重すぎる沈黙。


「俺のせいだ。ごめん。」


「お前のせいじゃない。
気付けなかった俺のせいだ。」


「いや、俺のせいだよ」


「俺のせいなんだ」


玲央と、
俺のせいだ。違う、俺のせいだ。

と繰り返す俺たちに


「うじうじ煩いわね。
男のくせに見苦しいわよ。」


呆れたようにため息をついた夏美さん。


「「………」」