好きの大きさ【番外編更新中】


ガチャ

そんな時、玲央が電話から帰ってきた。


「……柚葉っ!おい柚葉!」


こんなに感情を出している玲央を初めて見た。


「恭介っ!柚葉に何をした!」


癇癪 (かんしゃく) を起こす柚葉ちゃんの原因となる俺を睨む玲央。


「……っ…」


あまりの迫力に、俺は答えることが出来なかった。


「お兄ちゃん…お兄ちゃん……

助けて……」


「柚葉落ち着け」


ついには震える柚葉ちゃん。


誰にでも、知られたくない過去はある。


俺は彼女の、心の闇に触れてしまったのかもしれない。


自分のやった事の重大さに今更気づいた。


「恭介!俺のケータイから戒さんに電話しろっ!今すぐだ!」


「あ、うん」


なんで戒さんが出るのか分からないが、取り敢えず玲央の指示を聞く。


「もしもし戒さん。恭介です。」


ー「あ?恭介。どうしたんだ?」


「柚葉ちゃんが……」


言い終わらない内に


ー「柚葉に何があった!?今すぐ倉庫に行く!」


焦った様子で一方的に切った戒さん。


「柚葉……」


悲痛の顔で柚葉ちゃんを宥める玲央。


「お兄ちゃん……助けて……」


耳を塞いでお兄ちゃん、と呟く柚葉ちゃん。


俺の所為なのに、なにも出来ない。


「俺が柚葉を守るから……助けるから
落ち着け……」


意味深な言葉を伝え、柚葉ちゃんを抱きしめる玲央。