「大抵の女はさ、玲央の顔と地位を目的に近づくんだ。
もちろん玲央の顔に惚れているのがほとんど。」
「知ってるよ」
「だからさ、突然彼女だって現れて、はいそーですかで君のこと信用出来ないんだよね。」
「別に信用されたいなんて思ったことないよ」
……何を言っているんだ?
俺は彼女が何を考えているのかさっぱり分からない。
「玲央の事を本気で好きじゃないのに、付き合っているのは可笑しくない?」
「仮に好きじゃないとしても、恭介には関係ないよね」
少し機嫌が悪くなった彼女。
それでも苦笑のまま顔を崩さない。
「もし私が好きじゃないって言ったらどうするの?」
「もし、じゃなくて玲央と別れて。
君は流星にいらない存在だ。」
「……っ」
少し言い過ぎかも知れないが、ここまで言わないと無理な気がした。
案の定、いらない存在と言ってから目を見開いて固まったままの彼女。
だから俺は追い討ちを掛けるように
「柚葉ちゃん。今すぐじゃなくていいから玲央と別れて。
流星に君は要らない。邪魔だ。」
そう言ったら
「アハハハハ」
当然狂ったように笑い出した柚葉ちゃん。
「えっ……柚葉ちゃん?」
「アハハハハ。要らない存在?そんなこと知ってるよ。
私は死ななくちゃいけない人間なんだから!」
狂ったように笑う柚葉ちゃんは、泣きそうな顔をしている。
「柚葉ちゃん?」
俺のせいだけど、今にも消えそうな彼女が放って置けなくて手を伸ばしたら
「いやっ!触らないで!来ないで!
やっ……ヤダ……来ないで……」
耳を塞いでうずくまる柚葉ちゃん。
そんな柚葉ちゃんに戸惑う俺。


