外に出るまで、すごい視線を浴びた。


「ヤバイ!ちょーお似合い!」

「絵になるね」

「目の保養だわぁー」


口々に言う女子達。


校門には、黒塗りの車が停まっていた。


「柚葉、乗って。」


「あ、うん。」


玲央が車のドアを開けて車に乗ると、恭介と薫と優は先に乗っていた。


「あ、来た来たー!」

「遅いよ」

「やっと来た」


「この人が玲央さんの彼女っすか?
めっちゃ美人すね!」


運転席に座っていたスキンヘッドの男の人。


誰?


顔に出ていたのか


「俺、運転手してますゴウっす!
よろしくっす!」


自己紹介をしてくれた。


「新藤 柚葉です。ゴウさんよろしくお願いします。」


「敬語なんて使わなくていいっすよ!」


「でも……」


歳上だし、と言おうとしたら


「ゴウ、いつまで柚葉と話していやがる。倉庫まで出せ。」


ドスを効かせた声でゴウさんを睨みながら命令した玲央。


「は、はい!」


ゴウさんかわいそ。


「柚葉ちゃん今から流星の倉庫に行くからねー!」


可愛い顔をした薫は、機嫌が良い。


「流星全員の前で自己紹介してもらうけど良い?」


王子様スマイルで聞く優。


「大丈夫だよ」


恭介は私に探るような視線を向けている。


そんなに嫌なら、玲央に反対すれば良いのに。


居心地が悪い。