「私も好き!早く次のお店いこっ!」
本当に松下真梨?と疑いたくなるような笑顔を俺たちに向ける松下真梨。
「そうだね。次はどこ行きたい?」
あれこれ、演技だよな?
恭介と松下真梨が普通のカップルに見えてきた。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
「そうよ!彼女かなんか知らないけど先に話しかけたのは私達よ!」
あっ…逆ナン女の存在忘れてたわ
「あれぇ?まだ居たんですかぁ?
ま け い ぬ さん」
語尾にハートがつく喋り方で、笑顔で毒を吐いた松下真梨。
「誰が負け犬よ!可愛いからって調子乗ってんじゃないわよ!」
ケバ逆ナン女が騒ぐから、野次馬が集まってきたじゃねぇかよ。
「あっ?黙れよブス。」
ケバ逆ナン女vs.松下真梨になっている。
柚葉は松下真梨の隣から、俺の元へ来た。
「玲央、香水臭い。なんで腕ほどかなかったの?」
少し寂しそうな表情を見せる柚葉。
もしかして、ヤキモチ焼いてくれたんじゃね?
でも、柚葉の表情を見ると少し複雑な気持ちになる。
こんな顔させたい訳じゃねぇんだけどな…
「柚葉以外の女と喋りたくねぇんだよ」
「ふふっ。そっか」
嬉しそうに微笑んでくれた。
「お取り込み中悪いけどさー……」
せっかく良い雰囲気になったのに、薫の遠慮した声に現実に戻される。
「なんだよ薫。」
「あっちの雰囲気ヤバイよ。
松下真梨なんて相手の女の胸ぐら掴んでるし。」
そう言われて、少し離れた場所に居る
ってかいつ離れたんだ?
松下真梨とケバ逆ナン女を見れば、
「おいブス。さっさと失せろよ。」
男顔負けの松下真梨が女Aの胸ぐらを掴んで威嚇していて
「ひっ……せ、せっかく良い男見つけたのに、彼女が居るからって逃す訳ないでしょ!」
「そうよ!せっかくの上玉なのに!」
松下真梨の殺気に怯みながらも、言い返すケバ逆ナン女共。
なにこれ。修羅場じゃねぇかよ。
女しつこ過ぎるだろ。


