好きの大きさ【番外編更新中】


「ねぇ一緒に遊びましょうよぉ〜」

「いいでしょぉ〜?」


勝手に腕を組みやがる女Aは、恭介に胸を押し付けて2人取りをしている。


もう一人の女Bは薫と優の腕を組んでいる。


これには流石に限界で、振り払おうとした時ーーーーー


「玲央、待たせてごめんね?」


「恭介ー、その女だれぇ?」


万遍の黒い笑みを浮かべた柚葉と、猫なで声で冷たい笑顔をした松下真梨が来た。


いや、松下真梨可笑しいだろ。

俺たちに笑顔向けてるぞ?冷たいけど。

しかも恭介って呼び捨てしたぞ。

頭イカれたのか?はっ?


さっきとの違いに戸惑っている。

恭介も目を見開いているし。


「あんた達誰よ!」


女Aが言うと


「私、あんたが腕組んでる男の彼女だけど?」


柚葉が、それはそれは背筋も凍る程冷たい笑顔を女ABに向ける。


やべぇよ、俺でもビビったわ。


「んなっ!私の方がこの人とお似合いよブス!」


もうさっきの猫かぶりを解いて、本性を出した女A。


松下真梨は、柚葉がブスと言われた事にお怒りの様子。


まだ手は出してないが。まだ。


「いや、私ブスなの知ってるけどさ。
少なくとも、顔ブスに加えて性格ブスも揃ってるあんた達よりマシだよ?
ってか、その汚い手で玲央に触らないでくれる?」


最もな事を、ってかこの場に居る全員が思っている事を代弁してくれた柚葉。


極め付けは


「恭介ぇ、私よりその女の方がいい?
私のこと嫌いになっちゃった……?」


あの松下真梨が。
あの!松下真梨が涙目で、猫なで声で、上目遣いで恭介の事を不安そうに見ている。


顔が整っているから、それが様になっている。


演技だよな?柚葉もそうだけど、演技上手すぎだろ。


柚葉の隣に居るのは、まさに彼氏を取られて不安な恋する乙女だ。


恭介も、この状況を回避する為に


「いいえ、真梨の事を嫌いになんてなる筈ないでしょ?
このブス共は勝手にへばりついてきただけで、俺が好きなのは真梨だけだから。」


乗っかる。


へばりついてとか、表現おかし……いや、まさにその通りだ。