「あのぉ〜すいませぇん」
「………」
「いまひまですかぁ〜?」
「………」
「もし良かったらぁ〜」
「一緒に遊びませぇん?」
「「「「………」」」」
……無視だ。無視。
状況を言うと、俺たち4人は逆ナンされている。
ケバい女2人組に。
猫なで声で胸を押し付ける女。
香水の付けすぎで鼻がいてぇ。
面倒くさいから放置。無視。
恭介達もそれは同じで、明らかに不機嫌だけど取り敢えず無視を決め込む。
「きいてますかぁ〜?」
「一緒に遊びませぇん?」
あっ、柚葉と松下真梨が会計している。
幸い俺たちの方は見ていない。
でも、この状況を見て柚葉がどんな反応するのか見てみたい気もする。
ヤキモチ焼かれてみたいかも……
俺の中の汚い欲が、心を取り巻く。
でも、自分から話し掛ける気なんて更々ないから取り敢えず放置しとく。
2人は会計が終わって、俺たちの元へ向かおうと振り向く。
そして立ち止まり目を見開いている柚葉に、眉間に皺を寄せる松下真梨。
柚葉は松下真梨に耳打ちをしている。
何を話してるんだ?
そう思ってると、こっちに笑顔で。
あっ、ここ重要。
黒い万遍の笑みを浮かべてこっちに近づいてくる柚葉。
その隣で俺たちを悔しそうに睨みながら歩く松下真梨。


