好きの大きさ【番外編更新中】


前を歩く柚葉と松下真梨は、服屋に入っていった。


柚葉も楽しんでるらしく、俺たちの存在は多分忘れている。


柚葉が姫になってから自由に外に出掛けてやった事はなかったから、気分転換にと思い俺たちは邪魔をしない。


もともと柚葉は外に出掛けるようなタイプじゃないけどな。


服屋の目の前の壁に寄りかかって、2人を眺める。


「松下真梨ってさ、敵か味方どっちだと思う?」


ふと、恭介の質問に


「柚ちゃん、本当の笑顔で居るしねー。
少なくとも柚ちゃんに害はないと思うよ」


薫が答える。


まぁ、あの溺愛っぷりを見るとあいつが柚葉を傷つけるとは考えにくい。


ただ


「柚葉ちゃんに手は出さなくても、俺たちには分からないよね」


そこだ。


明らかに俺たちと柚葉で態度が違うあいつ。


敵意むき出しで、柚葉に近づくなオーラーが半端ない。


ってか"男"と言う存在を毛嫌いしている。


今も買い物していて、男の店員が下心丸出しで話し掛けられるとすげえ殺気だして睨んでるし。

店員、顔真っ青にして逃げてるしな。


"男が嫌い"と言う部分を理解してくれる、言わば2人は"仲間"なんだろう。