「れ、お……?」


「思っている事、全部言えよ。
どんな事でも受け止めてやるから。」


これ以上にないくらい優しく施せば、


「私ね、最近変なの……」


俯いたままだけど話してくれた。


「何が変なんだ?」


「玲央に触れてると顔が赤くなって恥ずかしいし、玲央の近くに居るだけで心臓が痛いくらいドキドキするし

玲央が好き過ぎて……好きになり過ぎて玲央に近づけないの!」


目に涙を溜めて、頬を赤く染めて言う柚葉。


かわいい。

なにこのカワイイ生き物。

愛おしすぎてヤバイんですけど……。



だってさ、こんなカワイイ事言われたら



「柚葉……俺もお前が好き過ぎてやべえよ。」


「えっ……」


だんだんと柚葉と距離を詰める。


「柚葉のペースに合わせてやる。
ゆっくり、俺に慣れていけ。な?」


こう言う以外なにがあるんだよ。


「うんっ!」


久しぶりに本当の笑顔を見せてくれた柚葉の頭に手を置く。


「でも、ゆっくり過ぎるのは待たないからな。」


「えぇーー」


「1ヶ月以内に、お前の俺が好き過ぎてヤバイ病治してやる。」


覚悟しろと笑えば


「覚悟するしっ……」


照れながら柚葉も笑う。


「仲直りな?」


「仲直り!」




こうして俺と柚葉の、初ケンカは終わりを告げた。