「だって…恥ずかしい……から」
最後の方、俯いて声が小さくなっていったが俺には聞こえた。
雑音のない部屋には、いくら小さくても響く。
「恥ずかしい?なにがだよ」
俺を避けるのと、恥ずかしいので関係性が分からない。
「な、なんでもない!忘れて!今のナシ!」
さっきの言葉を否定する柚葉は、顔をまた上げてくれて、上目遣いで……
「限界……」
「なに……んぅ…」
理性の限界で、柚葉に噛み付くようなキスをすると
ガリッ
「ってぇ…」
柚葉に唇を噛まれ、血が出た。
それは明らかに嫌だったと……柚葉が抵抗したという証拠で。
「なにしやがる」
「あっ、えっ…ごめん、無意識で…」
柚葉の大きな瞳には薄い膜が張っていて今にも涙が零れ落ちそう。
泣きたいのはこっちだっつーの。
それに無意識って…タチ悪い。
意図的にやられるよりツライ。


