「おい柚葉。」
そんなあからさまに避けられたら、俺だって傷つくしイラつく。
もう我慢出来ねぇよ。
案の定、イラついてるからか思ったより低い声が出た俺に肩を上げる柚葉。
「な、なに?」
こんな時でさえ、お前は俺と目を合わせてくれねぇのかよ……
恭介の方を向いていて、俺からは背中しか見えない。
顔も見せたくねぇってか?
だからって、怒りに任せて柚葉を見棄てられる程俺はそんな余裕ない。
ーーーーーもういい。別れよ。
そんな言葉は絶対に口にしない。
やっと手に入れた柚葉を自分から放すなんて事しない。
もし仮に、柚葉から別れを告げられるなら無理矢理にでも部屋に閉じ込めてやる。
「薫、優、お邪魔虫は退散しようか。」
沈黙が続く俺たちを、第三者ーーー恭介が破る。
「柚葉ちゃん、頑張ってね。」
「柚ちゃん、隣で待ってるから!」
「ちゃんと玲央に気持ち伝えなよ」
「えっ、ちょ……ま……」
柚葉が言い終わる前に、恭介と薫と優が部屋を出て行った。
必然的に柚葉と二人きりになる訳で、


