2人が別れて困るのは、本人だけではなく俺たちもそうなんだからね?


だから解決する為にお手伝いするよ。


ったく、手の掛かる2人だ。


薫と優とアイコンタクトをとって


未だ玲央が出て行ったドアを悲しそうに見つめている柚葉ちゃんに声をかける


「柚葉ちゃん?」


「………」


が、放心状態。


「柚ちゃーん!?」


「……どうしよ」


薫が耳元で呼ぶと、戻った柚葉ちゃん。


「柚葉ちゃん、なんで玲央を避けてるの?」


通常に戻った柚葉ちゃんに聞けば、何故か顔を赤くした。


……何故赤くなる?


「い、いや別にね?避けてる訳じゃないんだよ!?」


今度は焦り始めた。

いつもの冷静な彼女ではない。


「いや、あからさまに避けているだろ。
あれは結構傷つくぞ?」


優がそう言えば


「玲央、怒っちゃったよね……」


今度は落ち込み始めた。

こんなに感情を出す子だったっけ?

でも最近、良い方に変わってきているのは確かだ