「柚葉。俺の心臓の音聞こえるか?」


「うん……」


玲央の胸の辺りに顔があるから、玲央の鼓動が聞こえる。


私と同じくらいドキドキしてる。


「柚葉は俺の事、好きなんだよな」


「ぅん……」


「俺は中学ん時から、ずっとお前の事が好きだ。

"契約"なんて、お前と付き合いたかったから繋ぎとめる為に言ったんだよ。」


「えっ……」


こういう時に限って上手く働かない頭。


「俺はお前と、本当の意味で付き合いたいとずっと思ってた。

だからさーーー」