「ミヤ先輩!お久しぶりです」
「転校生って柚ちゃんだったのね!
会いたくて来ちゃった」
身長150cmのミヤ先輩は、身長170cmの私に抱きつく。
小動物みたい。
「相変わらず美少女!私の目の保養だわぁー。」
目を輝かせる先輩。
この近くが地元だから、同中の人が結構集まっている。
よって、私を知っている人たくさん。
「先輩。お願いがあるんですけど」
「柚ちゃんの頼みならなんでも聞くよ」
先輩かわい。
ボソ「中学の時と同じ噂流してもらえますか?」
先輩の耳元でナイショ話。
「あの噂ね。全然良いわよ。
じゃーねー!」
そう言って、嵐のように去っていった先輩。
中学の時に流れた噂。
ー新藤 柚葉と天野 玲央のカップルに手を出すな。
出した者には死が待っている。
誰かが流した噂。
死が待っているなんて大袈裟だけど、一回私に告白してきた男子が玲央にボコられて
そこからこの噂が流れ始めた。
これのお陰で私達に告白する人は居なくなった。
だから高校でも、この噂を流す。
"契約" 通りに。


