「柚葉ちゃぁん……」
「休憩。欲しくないの?」
「う……」
「お菓子。食べたくないの?」
「うぅ……」
「欲しかったらさ、」
「公式覚えます……」
「よろしい。」
うまく薫を丸め込んだ柚葉は、満足気。
俺も中学ん時、一度だけ柚葉に勉強を教えてもらった事がある。
あれは地獄だ。
一問間違えるごとに、口で輪ゴム咥えてゴムパッチン。
あれは顔が腫れないようにする為に結構頑張れた。
辛かったけど……
でもそのおかげで成績で上位を取れた。
柚葉が教えるのが上手いのもあるけど、
「公式を覚えたら休憩が待ってるよ?薫。」
飴と鞭
まさにそんな感じ。
そんな事を思い出してると
「玲央は勉強しないの?」
薫が涙目になって聞いてくる。
「んなもん、するわけねぇだろ。」
勉強なんて面倒くせぇ。
だいたい教科書読んどけばわかるだろ。
「柚葉ちゃん、公式覚えたよ!」
今まで見たことない位、真剣に公式を覚えていた薫。
「じゃあテストするよ」
「合格。」
本当に公式を覚えたらしい薫は、柚葉に合格を貰い絶賛休憩中。


