「ねぇねぇ、陽奈!」

「なぁにー?陽斗!」

このときにはもう私たちは既に呼び捨てで呼びあっていた

「これ見てよ!俺買ってもらったんだ!」

すっごく息を切らして走ってきた陽斗の顔は今でも覚えている

「えー?なにそれ!おっきー手袋だねぇ」

それにつられて私も息が荒くなっていた

「これはね!グローブってゆーんだせ!」

「グローブー?」