少し浮かれた気分で、教室に向かう。



「美音ー!」



「よー」



1年の頃に同じクラスだったのに、2年まで仲のいい明日香と俊ちゃんと同じクラスになれるなんて。



「やったー‼︎」



俊ちゃんにハイタッチした後、明日香に抱きつく。



2年生最高‼︎、と心の中でつぶやく。



「そういえばさ、最近どうなのよ?桜井先輩とは」



ん?急に?



「え、どう?って。1年の頃から特に変化なしだけど」



すると、私の言葉を聞いた明日香は呆れた顔をして。



「まーっだ変わらないの?遅い遅い遅い!初恋とか何回目の恋とか、関係なしに、さすがにこれじゃダメだよ!」



えーっと...そんなこと言われても。



「しょうがないじゃん!あっちは彼女いるんだし」



「彼女のありなしは関係ない!どんどん攻めていくか、次にいくかのどっちかにしなさい‼︎」



「は、はあ...」



渋々返事をさせられた。