息が荒くなるほどに、一気に言いきった。
すると、今度はお姉ちゃんが。
「いやいや、待ってよ。おかしいでしょ、なんで私が帰ってきただけで、会社辞めたってことになるのよ!美音は、私をどこまで飽きっぽいと思ってるのよ。仕事は仕事でちゃんとしてるし」
私と同じように息が荒くなるほどに、一気に言いきった。
「ぷっ、あはははは‼︎」
「「え?!」」
そこにいたのは、お母さんで。
「本当に、あんたたち似てるわね。さすが姉妹だわ」
「「似てないよ!」」
「ほら。息ぴったりじゃないの。美香、おかえり。美音、美香は結婚するから帰ってきたのよ」
え、結婚?
お姉ちゃんが、結婚?
「嘘だぁー‼︎」
「本当だよ。こんちには、美音ちゃん」
また、そこにいたのは、小学生の時によく家に来ていた永野健一(ナガノケンイチ)25歳、通称。
「健兄?!」