冬休みが明けて、数日経ったある日。



『美音ちゃん、今日の放課後、一緒に寄り道しない?』



そう、メールを送ってきたのは祐奈ちゃん。



今日は先生たちの事情で全部活動がないからかな。



私は今日そのまま家に帰るつもりだったから、誘いに乗ることにした。



「美音ちゃん、こっちこっち!」



こういう日にはすぐに女子高校生でいっぱいになるというワッフル屋さんで、祐奈ちゃんは先に来て席を取ってくれていた。



店内はおしゃれで、なんだか祐奈ちゃんに合う雰囲気だった。



「ここのワッフル、すっごく美味しいからね‼︎」



そう言っていた、祐奈ちゃんの言葉は本当だった。



「なにこれ!すごくおいしいです!」



もともとそこまでワッフルとか食べたことはなかったんだけど、たぶんどこよりも美味しいんじゃないかなってくらい。



「よかった!ねえ、美音ちゃんってさ、好きな人とかいるの?」



「へい?」